脱初心者!『壁理論』の基本から実践で使える応用まで

三人麻雀の世界では、「壁理論」は、ただ単に牌を並べること以上の意味を持ちます。この理論は、ゲームの流れを理解し、戦略を練る上で非常に重要な役割を果たします。今日は、壁理論の基本から応用までを、初心者から熟練者まで幅広く理解していただけるように解説します。

基本から始めて、壁理論を深く掘り下げていくことで、三人麻雀におけるあなたの戦略は大きく変わるでしょう。初心者の方には少し難しく感じるかもしれませんが、一歩一歩理解を深めれば、より高度な戦略を立てることが可能になるでしょう。

目次

壁理論とは

麻雀の戦略で『壁』というものがあります。
ある程度打った事がある人なら聞いた事があるでしょうし、既に実践でも取り入れている方も多いかもしれません。
簡単に説明させて頂くと、例えば

が自分からみて場に4枚見えていたとすると、は比較的安全というやつです。
その理由は、他家がという面子構成を作る事が不可能ということからです。
”比較的安全”と書いた理由は両面待ちに限ることであり、しゃんぽん待ち(バッタ待ち)には関係ないからです。それでも麻雀は両面待ちのケアからしていくので大事な理論です。

ここが分からない人は、自分が納得するまでゆっくりと考えて理解するようにして下さい。
より効率的な戦略を立てるための理論で、この壁理論を利用することで、どの牌を切るべきか、どのように手を進めるべきかという判断が容易になります。特に、三人麻雀では牌の数が限られており、それぞれの牌が持つ重要性が高まるため、壁理論の理解は不可欠です。

ある特定の牌が4枚切られている時の安全牌候補

壁理論で導き出される安全牌候補を軽くまとめてみました。
これはすぐに覚えられるので頭に入れておかないと三人麻雀ではまず勝ち組にはまわれないでしょう…。

が4枚見え → が比較的安全

が4枚見え → が比較的安全

が4枚見え → が比較的安全

が4枚見え → が比較的安全

が4枚見え → が比較的安全

が4枚見え → が比較的安全

が4枚見え → が比較的安全

単騎待ち・シャボ・ペンチャン等は刺さる可能性があります。
比較的安全な牌の枚数やその周りに切られている牌を数えるとさらに精度は上げられるでしょう。

実践で使えるテクニック・応用編

基本をしっかり覚えたら実際に実践で使っているテクニックをご紹介します。
攻撃・防御どちらにも使えるので、初心者の方は特に一度読んで見ると良いかもしれません。
ネット麻雀の場合は、ラグがかかる場合もあるのでさらに効果的ではないでしょうか。

遠スジを含めた安全牌探し

重要度:★★★★★

通常の壁は理解している方は多いと思いますが、遠スジまで含めると初心者~中級者クラスの方は実践で使えていない人も多いかもしれません。
かなり実用的・効果的なのでぜひ理解してみてください。

ラスツモで安全牌がナシ…。
三人麻雀の守備は腕の差が明確にでるに書いてあるとおりこういう局面は実力差が明確にでます。
何を切る?
対面(トップ目)は北ドラを手出しなのでまず降りなので絶対に放縦出来ない下家対象にします。

こういう時に壁理論を最大限に活用します。
自分から見てが4枚見えていますよね

の壁牌(比較的安全な牌)は、上でも書いた通りですが、自分の手牌にはありません…。
そこで壁牌の遠スジを見ます。(3なら9 or 7なら1)
この場合は、がリーチ直前に切られていますよね。

答えは分かりましたか?
が高確率で通ります。(単騎・シャボ待ち以外)

軽く理由を説明してみます。
まず、が四枚見えているということは、という面子候補は物理的に作成出来ませんので、外のは比較的安全。
しかしは、という面子候補の可能性までは否定出来ていないのでありえます。
ところが、を切っているので両面待ちのは否定されるといったところでしょうか。(※フリテンになってしまう)

[モザイクなし]

よく噛み砕けば分かりますが、めんどくさいという人は形で覚えるのが良いと思います。
実は専門用語は私もそこまで知りません(汗)、知る必要もないと…。

壁を探す(この場合だと5s) → 比較的安全な牌は(この場合だと3s) → その遠いスジが切られてるか?(この場合だと9s) → 切られていたら中スジ(この場合だと6sは比較的安全)

三人麻雀なのでなんでも当たるときはあたりますが、運任せに切るよりも理論付けて切るようにしましょう。
これは本当にかなり使える戦略かつ、実践でよくみかけるので使えるようにしたいところです。

自分の手牌構成に利用

重要度:★★★★☆

壁が分かっていると山読みや相手の手組みが予想でき、自分の手牌構成にも利用できるようになってきます。
もちろんあくまでも予想なので外れる場合もありますが、何も考えないで手なりで打つよりはマシでしょう。

この手、で比較した場合、どちらを残したほうが最終的に強くなる可能性が高いか分かりますか?

答えはですよね。

自分から見ては3枚見えているのでこの周りは他家が使いにくい牌です。
まだ数順目なのでなんとも言えないところですが、山にごっそりいても(聴牌する確率も高くなる)おかしくありません。

よくあるくっつき聴牌待ちの場合は、自分からみて場に見えてる枚数が多い方を残した方が最終形が強くなる可能性は高いです。
また面子オーバー時にどちらの残すべきかの選択にも使えますね。

ダマを選択する基準

重要度:★★★★☆

三人麻雀はダマ聴牌を考えるなで書いている通り先制がとれたらリーチを打ったほうが初心者は良いと思いますが、
壁理論が分かると、ダマを選択する基準にも使えます。
あふれる牌(他家の手牌に使いにくい)が分かるからですね。

が三枚見えなのでは比較的他家が使いずらい牌です。

対面が既に1枚切っているので暗刻の可能性も少ないのでかなり良い待ちです。
このように待ちの強さが分かってくると勝負所の押し引きも強くなると思います。

逆手にとったチートイツの待ち

重要度:★★★☆☆

これは基本中の基本。
4枚見えの壁を利用した比較的安全な牌の単騎待ちで待てばチートイツはかなり効果的!
なぜなら他家が使いずらい牌なのは言うまでもないからですね。

早い段階で切られている牌の外側の牌も山にある可能性があるのもセットで覚えておけば良いでしょう。
シャンテン時にもしっかり意識するようにしたいところです。

終盤のワンチャンスは過信しない

重要度:★★★☆☆

3枚見えのワンチャンスですが、それなりに強い壁です。
それでも三人麻雀の終盤以降は、比較的安全とも言えない時もあるので絶対に放縦出来ない場合等は気をつけることも重要です。

ここは当然、よりものほうが安全度からしたら高い局面ですが放縦になります。

東1局親満貫聴牌なのでノータイムで押して放縦という結果でしたが、放縦する可能性は序盤よりも高いので覚えておいて下さい。

まとめ

三人麻雀の世界で深く根付く壁理論は、ただのゲーム理論を超えた、戦略的思考の基盤です。この記事では、壁理論の基本から応用までを、実践譜を交えて解説しました。初心者から上級者まで、この理論を理解し活用することで、三人麻雀におけるプレイの質が格段に向上します。

壁理論は、牌の配分や流れを読み解き、より効率的な戦略を立てるためのもの。実践譜を用いて、具体的なゲームのシナリオを通じてこの理論を学ぶことで、理論の理解が深まり、実際のゲームでの応用が容易になります。そして、理論と実践を組み合わせることで、より複雑な局面にも対応できるようになるでしょう。

壁理論を学ぶことで、三人麻雀のさまざまな局面において、より賢く、効率的な選択をすることが可能になります。この理論を習得し、実践に活かすことで、あなたの麻雀の腕は確実に上がるはずです。次のゲームでは、今回学んだポイントを思い出し、壁理論を駆使してみてください。きっと、新たな発見があるはずです。

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